庭は家の景観を決める場所です。素敵な庭がある家を理想と考える方は多く、庭付きの中古住宅を買ってリフォームしたいこともあるでしょう。また、ライフステージが変わるにつれて、庭の使い方は変化します。例えば、子供の独立に合わせて遊び場だった庭を趣味の場にしたい、仕事が忙しいため庭のメンテナンスを簡単にしたい、などニーズはさまざまです。
この記事では庭をリフォームしたい方向けに、リフォーム前に押さえておくべきポイントやリフォーム工事の費用相場を解説します。
1. 庭のリフォームをする前に押さえておくべきポイント
時間やお金をかけて庭をリフォームしても、失敗するとかえって使い勝手が悪くなったり、メンテナンスに苦労したりします。庭のリフォームで失敗しないためには、以下のポイントを押さえた上でしっかりとプランを立てるとよいでしょう。
リフォームの目的を明確にする |
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リフォームに着手する前に、庭をどのように利用したいかを明確にすることが大切です。例えば、「子供が安全に遊べる庭にしたい」「ドッグランとして活用したい」「眺めて癒される庭にしたい」などが挙げられます。目的によってリフォームの条件が大きく異なるため、庭で何をしたいかはっきりさせることで失敗を防ぎ、理想の庭に近づけられるでしょう。 |
メンテナンスにかかる費用も考慮しておく |
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庭のリフォームをする際には、メンテナンスについても考慮することが重要です。リフォームによって理想的な庭を手に入れても、その後の手入れを怠ればすぐに荒れてしまいます。庭の景観などに力を入れることも大切ですが、リフォーム後のメンテナンスも考慮し、手入れに費用や手間がかからないように工夫するのがおすすめです。 |
優先順位を考えて予算をつける |
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庭のリフォームはなかなかない機会のため、すべての理想を詰め込みたくなる方もいるでしょう。しかし、庭の状況などによっては想定外の費用がかかり、予算オーバーになる可能性もゼロではありません。そのため、庭のリフォームによって叶えたいことに優先順位をつけながら予算を考えるのが大切です。 |
2. 庭・ガーデニングリフォームの費用相場と注意点
庭・ガーデニングリフォームの費用相場は幅広く、数万~100万円以上と、庭の面積やリフォーム内容によって大きく変化します。
一般的な庭の広さ(約10~20平方メートル)であれば、整地や砂利の敷き詰め、芝生設置など込みで50万円以内に収まるケースが多いでしょう。ただし、広いスペースで荒れ放題の庭を整備する場合は費用が100万円以上になるケースもあるため、心当たりがある方はゆとりをもって予算を考えておくのをおすすめします。
庭・ガーデニングリフォームの代表的な工事内容と費用相場、リフォームの際の注意点を紹介するので、参考にしてください。
2-1. 庭の整地(荒仕上げ)
庭に芝生・砂利を敷く場合やガーデニングをする場合、ウッドデッキなどを設置する場合にはまず庭の整地が必要です。整地は庭の凹凸をなくして均一にならす作業であり、不要な石・木の根の撤去や雑草の除去なども含まれます。
庭の荒仕上げの費用相場は、1平方メートルあたり約2,500~6,000円です。詳しいリフォーム工事内容とそれぞれの費用相場は以下の通りとなっています。
工事内容 | 費用相場 |
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雑草除去 | 約1,000~2,000円/1平方メートル |
掘削 | 約500~1,000円/1平方メートル |
土や砂利の処分 | 約25~40円/1kgあたり |
砕石・転圧 | 約500~1,500円/1平方メートル |
庭の荒仕上げは、特別な撤去作業が発生しなければリフォーム費用を抑えやすい傾向があります。
雑草除去は一般的に、作業範囲が広いほど単価が安くなる傾向がありますが、草刈りの難易度が高い場合は相場よりも費用が上がるケースもあるため注意が必要です。また、雑草や残土の処分費用が別途かかることも押さえておきましょう。
2-2. 砂利敷き
砂利敷きで使用する砂利は主に直径2~5センチメートルに砕かれた岩や石であり、さまざまな種類があります。砂利敷きを行うと土がむき出しの状態よりも庭の見栄えがよくなるほか、雑草対策にもなるのが大きなメリットです。
砂利敷きの費用相場は1平方メートルあたり約3,000~9,000円となっています。具体的な工事内容の種類と費用相場は以下の通りです。
工事内容 | 費用相場 |
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防草シート敷き | 約500~800円/1平方メートル |
瓦チップ(12kg) | 約400円~ |
ガーデンストーン(10kg) | 約500円~ |
白玉石(10kg) | 約2,000円~ |
青砕石(10kg) | 約1,800円~ |
五色砂利(10kg) | 約1,200円~ |
砂利敷きの費用は作業時間や作業員の数で単純に算出できるものではなく、砂利を敷く面積や砂利の量・種類によっても大きく変動します。砂利敷きはプロに任せれば効率的かつ綺麗に仕上がりますが、個人でも可能な作業のため、必要な面積や費用・労力などを総合的に比較・検討するとよいでしょう。
2-3. 芝生張り付け
芝生は柔らかく、転んでも怪我をしにくいため、庭で子供や愛犬を遊ばせたい場合におすすめです。芝生を張れば土埃が立ちにくくなり、建物や洗濯物が汚れにくくなるメリットもあります。また、芝生の緑は庭の眺めを楽しみたい場合にも一役買ってくれるでしょう。
芝生を張る費用の相場は、1平方メートルあたり約4,500~13,000円です。芝生には人工芝と天然芝(日本芝・西洋芝)があり、以下のようにそれぞれ費用相場が異なります。
工事内容 | 費用相場 |
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人工芝 | 約2,500~4,500円 |
天然芝(日本芝) | 約1,500~4,500円 |
天然芝(西洋芝) | 約3,000~9,000円 |
人工芝は、定期的な芝刈りや肥料の用意といったメンテナンスが不要な点が大きなメリットです。その反面、見た目がいつも同じになり、季節感がない点はデメリットと言えます。
天然芝は大きく分けて日本芝と西洋芝の2種類あり、一般的には日本芝のほうが低価格です。日本芝は日本の気候に適しており、冬になると枯れ、春から夏にかけて緑色を楽しめるため、季節の移ろいを感じられます。
西洋芝には「暖地型」と「寒地型」があり、日本芝を張るのが難しいエリアでも育てられる点が魅力です。ただし、芝のタイプと環境が合っていない場合は枯れたり変色したりする可能性があるため注意しましょう。
2-4. コンクリート・アスファルト舗装
庭をコンクリートやアスファルトで舗装すると、雑草が生えてこなくなって草むしりの手間から解放され、汚れた場合に掃除も楽になるなどのメリットがあります。また、コンクリートやアスファルト舗装は初期費用がかかるものの、耐久性が高くメンテナンス費用を抑えられるため、結果的にコスパがよい点が魅力です。
庭をコンクリート舗装やアスファルト舗装する際の、1平方メートルあたりの費用相場は以下の通りとなっています。
工事内容 | 費用相場 |
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コンクリート舗装 | 約8,000~12,000円 |
アスファルト舗装 | 約4,000~6,000円 |
庭のコンクリート舗装やアスファルト舗装では、施工範囲が狭いと人件費や諸経費が割高になりやすい傾向があります。狭い範囲を舗装したい場合は、複数か所をまとめて依頼することで、トータルの費用を抑えられるでしょう。
2-5. その他の庭リフォームの費用相場
その他の庭リフォームでかかる施工費用の相場は以下の通りとなります。
工事内容 | 費用相場 |
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ウッドデッキの設置 | 約25万~40万円 |
テラスの設置 | 約15万~50万円 |
サンルームの設置 | 約80万~150万円 |
目隠しフェンスの設置 | 約10万~45万円/10メートル |
植栽の設置 | 約10万~20万円 |
外構照明の追加 | 約5~10万円/1か所 |
庭全体の造園 | 約50万円~ |
庭リフォームは現場ごとに施工条件が異なり、実際にかかる費用の振り幅が大きいのが特徴です。例えば、ウッドデッキを設置する際にはまず土台作りが必要なため、記載された費用相場以外に別途整地やコンクリート打ちの費用が掛かります。
また、ウッドデッキやテラス、サンルームなどは、どのような商品を使用するかによって費用も品質も大きく変わります。庭リフォームを依頼する際には、施工実績や経験がある複数の施工業者に相談し、見積もり比較をするとよいでしょう。
まとめ
庭リフォームの相場は庭の状態や面積、希望する仕上げ方によって大きく異なり、数万~100万円以上と幅広いものです。また、砂利敷きや芝生張り付け、舗装作業などの前には庭の整地が必要になります。
不要な工事をすると費用が膨らみやすいため、庭リフォームをする際には自分や家族が庭で何をしたいのかを明確にし、将来的なメンテナンスも考えて設備を選びましょう。複数やりたいことがある場合、予算に優先順位を付けるのも大切です。
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